「よみがえりのレシピ」上映+うちなーやーしぇー(沖縄在来種野菜)WS報告♪



オーガニックいとまんchu

2013年06月27日 23:04

こんにちは。まるじゅんです。

少し時間がたってしまいましたが、ワークショップのレポートです。


おいしくて、そして心に効くドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」上映

うちなーやーしぇー(沖縄在来種野菜)ワークショップ! 報告






地域の伝統作物・在来種をテーマにした、
話題のドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」。

桜坂劇場での上映初日の6/15(土)・16(日)の2日間、
映画とワークショップがセットになったイベントを開催しました。



わたしたち「オーガニックいとまんchu」が、
桜坂劇場で映画とセットのワークショップを開催するのは今回が2度めです。

前回は1月。
遺伝子組み換えや農薬をとりまく世界の現状を報じるドキュメンタリー映画
「モンサントの不自然な食べもの」とセットで、
「うちなーの自然な食べもの」と題しての開催。

今回の映画「よみがえりのレシピ」には、
在来種とその取り巻く状況はもちろんのこと、
地域(山形県)で在来種を守り継ぎたいという意志を持つ、
農家、研究者、流通業者、加工業者、料理人など、
さまざまな立場の人たちの思いと、人々のつながりが描かれています。

ワークショップは2日連続、
沖縄県の在来種のキーパーソン
(土曜日は沖縄伝統作物研究の第一人者、城間清氏。
 日曜日は沖縄在来種野菜の注目の生産者、玉栄智仁氏)
を特別ゲストに迎え、ほぼ同じ内容でおこなわれました。



参加者は、映画に登場する人々と同様、
地元沖縄の在来種に対し、ひとかたならぬ情熱をもったメンバーが揃いました。

「うちなーやーしぇー(沖縄在来種野菜)」
「五感で感じて食べてみよう!うちなー版よみがえりのレシピ」
といった案内チラシのメッセージに反応して集まってくださった皆様の中には、
長年畑をやっている方、料理教室の講師、園芸療法士、などなど、
在来種の置かれた現状に関し、プロとして問題意識を持つ方も多数いらっしゃいました。



各テーブルでは、初対面同士のメンバーが、 まずは映画の感想をシェア。
在来種をキーワードにさっそく熱いトークを展開しました。

続いて、映画にも出てきた「種取り」を体験。
野菜のいのち、人間のいのちを何百年もの間つないできた
大切なアクションを実際に自分の目と手を使って経験します。



種の他にも、おなじみの、あるいは希少な、あるいは意外な、
在来作物のサンプル約30種類があちこちに置かれた会場で、
実際に見て、触って、食べて、匂いを嗅いで…五感で感じ、
野菜という位置づけを超えて、
ひとつの植物、自分たちと同じ、ひとつのいのちとして出会う時間をとりました。



「在来作物ってなに?」
「在来作物の歴史と現状は?」
「F1種ってなに?」
「在来作物を守るためにできることは?」

多くの人が気になるポイントについて紙芝居でしっかり学んだあとは、
いよいよワークショップ本番!



「在来種野菜を守り継ぐためにできること」のひとつは、
伝統的な食べ方を知った上で、既成概念にとらわれない自由な発想で、
在来種野菜が現代に活かされる新たな「よみがえりのレシピ」を考案すること。



映画に出てくる奥田シェフになりきって、
さまざまな在来種野菜を試食します。
先入観を持たずに、ありのままの野菜の持ち味と出会う瞬間です。

テーブルごとの5つのチームに分かれて、
土曜日は島カボチャ、日曜日はつるむらさきをメインテーマに、
フルコースまたはワンプレートのメニューやレシピをつくります。



特別ゲストの野菜解説やアドバイスもいただきつつ、
五感で野菜と出会い、インスピレーションを大切に、
オリジナルレシピを開発。




ゲーム感覚の企画ですが、映画を見た直後だけに、
どこのチームもやりとりは白熱。真剣そのもの。



「オーガニックいとまんchu」の農家メンバーからも
各チームにアドバイスが。



いよいよ発表タイム。



チームごとにメニューを発表。




美味しそうなレシピが登場するたびに、会場にどよめきが走ります。







みんなの発表後は、もう1チームの発表が。

会場でもある桜坂劇場のカフェ「さんご座キッチン」チームも
会場の参加者と同じお題でメニューとレシピを考えました。



「さんご座キッチン」チーム考案の、その名も
「うちなーやーしぇー(沖縄在来種野菜)プレート」。




さきほど試食したのと同じ在来種野菜をふんだんに使った
ワンプレートメニューが参加者全員の目の前に登場すると、
会場の盛り上がりも最高潮に。



「島らっきょうのフォカッチャ」
「ナーベラーのカルパッチョ」

などなど、島やさいの持ち味を生かしたオリジナルメニューの数々に、あちこちから感嘆の声が聞こえてきました。



美味しく食べ終わった後は、
うちなーハーブのお茶を楽しみながら、
参加者のみなさんにひとことずつコメントをいただきました。

「特別ゲストの城間さん、玉栄さんのお話が深く心に響いた」
という声が数多くあがりました。

参加者同士の交流は終了後も盛り上がり、
アンケートでは、ワークショップの継続開催を望む声も多数ありました。

在来作物への最大のサポートは、食べること。買うこと。

ワークショップで試食した沖縄在来種野菜を、
同時開催のプチマルシェで購入して帰られる参加者の方も多数でした。



みなさま、ありがとうございました!

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